2024年4月1日に私は地域密着型スポーツクラブを開業した。
開業した経緯は2月に遡る。2023年度の2月はまだNPO法人の契約社員として仕事をしていた。
2月のある日曜日に上司から「大事な話がある」といわれイベント後に話を聞いた。
『2024年度にはお前の席は用意できない。』
最初の一声がこれだ…
頭の中が真っ白になった。
上司の話を聞くに私は法人の代表とは余り仲が良くなく色々と面倒事を起こしていた。
それが原因で2024年では席を空ける形となった。
2024年に仕事ができないということを後日もう一人のスタッフに伝えた。
そのスタッフは「知ってるよ」って答えた。
「は!なんで?」と聞くとそのスタッフは12月頃に上司から先に聞かされたと言った。
「だから俺も一緒に辞めようと思ってる。」と俺に言った。
それから月日が経ち各所関係者やスクールの保護者さんたちにプリントの配布をした。
内容は「退社する運びになったことや来年度について」ちゃんと説明責任をした上で退社するのが筋だからお手紙と言う形で伝えた。
これまで沢山の子どもたちと一緒に活動できて本当に楽しかった。
ただ、大人の事情で一方的な退社勧告で指導ができなくなるという後悔だけが残った。
4月から何をしたらいいのか、嫁になんて言おうか。
正直分からずじまいだった。
更に月日が経ち3月に入ったとき、電話が鳴った。
「子どもがどうしてもコーチに指導して欲しいみたいで4月からどこにいくんですか?」という教え子さんの保護者からの電話だった。
4月からはこの仕事から離れようと思ってたけどまさかの電話だった。更に各スクール会場では自分が辞めるならみんな退会するという会場もあった。
保護者の方が色々聞いてきてみんな一緒にコーチとやりたいと言う思いですがコーチはどこにいくんですか?
という言葉が多かった。正直、涙が出るかと思うぐらい目頭が熱くなった。
スポーツの指導者業は他者評価の世界、需要がなければ必要ない。そんな思いでいたけど必要とされ需要があるなら自分で作るかと心に決めた。
更に、お世話になっているこども園さんや幼稚園さんでも私と再契約してもいいと仰ってくれた。
色々な関係者様や保護者様や子どもたちに恵まれた私は2024年4月1日に独立し地域密着型スポーツクラブジョイテック広島を晴れて開業した。
スタート直後では50人の子どもたちが会員となってくれてスタートダッシュができた。
ここから、新たな幕をあけて歩きだした。